山口大学に落ちたIくんの話

僕が彼を知ったのは高校からなのでそれ以前の話は知りません。なので高校での彼をここでは語ります。

特徴:ハゲ

身長が高いのであまり見られることはないが頭頂部を見ればすぐにわかる彼はハゲている

 

彼は基本的にオーバーリアクションである。

定期テストが返ってきたときに赤点でもないのにちょっと点数が低いだけで膝から崩れ落ちるレベル

 

そして彼は変わっているところがあるそれは△▽を見るときに最初のインタビューから全部見るタイプなのだ。

彼は1回のナニに2〜3時間かけるらしい。

そしてこれは推測だが彼は寸止めが大好きである。

先日手術をしたという話を聞いた。

何の手術かと思ったら睾丸らしい。

は???????

聞き直したけどやっぱり睾丸だった。

寸止めのしすぎて捻転したのだろう。

 

それでは本題の山口大学に落ちた話をしようと思う。

彼の偏差値は50を余裕できっている。僕と同じくらいのバカだ。

しかし彼の親は教師だ。親としては何か誇りがあるのだろう。息子を絶対に国立大学にいれたいらしい。

そこで彼は旧AO(AhoでもOK)いわゆる総合型選抜に挑戦することにした。

バカなりに考えたのだろう。賢い、賢すぎる選択である。

ここからは総合型選抜での話だ。

まずは書類審査ここで残った人たちが面接に行くことになる。僕の高校は地元だとそこそこの進学校だ。書類審査は何も問題なかった。

そして面接に残った受験者は7名。

ここから4人の合格者が決まる。

合格する確率は約57%。もう一度言うが僕の高校は地元だとそこそこの進学校だ。彼も受かる気満々で山口大学に向かった。

試験内容は集団面接とグループディスカッション。

彼はそれらを難なくこなしたらしい。

しかしこれは総合型選抜である。

総合型選抜とは自分の魅力をアピールし大学に合格しよう!というものである。

ここなのだ、彼の問題はここにあった。

そう受けた学科は地学系の学科だ。彼は物理選択者である。(僕の高校では生物か物理が選べる。地学を学ぶなら文系を行かないといけない)そして他の受験者は地学部などたしかに強い武器を持っていた。

しかし彼が自分の武器として選んだものは小学生の時にした化石の自由研究だった。は????

僕含め友人達はこの話を聞いたときにみんな頭に?を浮かべていた。

結論はタイトルにある通りだ。もちろん不合格である。彼以外の人はこの話を聞いたタイミングで落ちたなこいつという空気だった。

 

さてこのままでは話のオチがない。

この話で1番おもしろいのここからである。

先に述べたように彼の親は教師である。転勤したものの数年前までは僕の高校で教鞭をとっていた。

そう顔がきくのである。

そこで彼がとった行動はこれだ。

親を学校に呼びゴネて締め切りのすぎた学校型推薦を受けさせてもらおうと言うものである。

そして親が強かったのか毒饅頭でも渡したのか推薦を貰えたのである。

そして彼は足りない偏差値を誤魔化すために再び推薦に挑戦するのだった。